玲子さん日記2

隣街ギョレメのハルンのホテルまで挨拶に来ました。

私が去った次の日からハルンのホテルは怒涛の繁盛期に入ったようで世界各国からのお客様で賑わっていた。

ハルンには大変お世話になりました。
仕事の合間に食事に付き合って頂いたり、空港まで夜中の2時なのに迎えに来て下さったり、過酷なバギーに連れて行かされたり（笑）バルーンやダンスの手配などなど…

ハルンとこんなに沢山お話ししたのも久しぶりでした。

26歳と若いのに兵役経験が物語るのか、寡黙で逞しい。
太っ腹だし人情味厚く、40～50歳代の日本人に似ている。
老けてる訳ではない…大人である。

ハルン曰く
『トルコは何でも自分で出来ないと男として認められない、小さな頃から親のお手伝いをみんながする、
英語も小さな頃から学ばなければ仕事に就けない、家族は絶対だから守らなければならない』

なんか封建的なのか、日本の昔の考え方に似ている。
経済産業的な遅れは殆どないが、携帯も家電もめちゃめちゃ高い。
家やホテルにはTVがあまり普及されていない。

だからみんな語る。
特に女性は、朝から夜までお昼にちょっと休憩するだけでまたずっと語り合う。

こんな坂道でも家の前には5〜6人が常に腰掛けて、楽しそうに話している。

毎日どんな話題があるんだろう。

やはり刺激的な事が少ないから、私と同世代の方は60歳位に見える。

そう〜私なんてガキだ。それは言い過ぎですが、大人に見られない。（頭の中は確かに…）
日本人はとにかく若く見られたがる。
だがトルコ人にしてみれば笑ってしまうんだろうな…なんで若く見られたいの？ なんて…


文化の違いはあるけど、日本は豊かさ故に
すぐにネットワークや近しい人に頼るのは当たり前の社会になっている。

ハルンは言う。日本人は何か壊れるとすぐ専門店に頼む。
電化製品もなぜ自分で直さないの？
野菜は当然、家までも何故、全て自分で作ろうとしないの？

驚くことばかり言う26歳。
しかし私の両親の時代はそうでした。
でもハルンの街が遅れている訳ではなく、携帯もPCも難無く熟す。

自分で出来る楽しみ、人と話す、歩む。
を心から望んで体感したいんですね。

耳が痛くなりました。

いろいろ教えて下さったハルンに御礼を言いにいきました。

素晴らしい笑顔で『今度いつ来る？』って…

また絶対来たい国…トルコ
ありがとうハルン。