玲子さん日記2

いや・・
錯覚であった。

夕方５時になり、「あっ！水戸黄門だよ・・かあさん。」と言いながら
途中まで取り付けた金具を、見事に放り出し、１階に下りていった。

ん？洗濯物が干せない・・
これならやってもらわない方がよかった。

AB型炸裂である。
でも、ずっと昔からこうでした。

自分勝手なくせに家族全員で行動しないと嫌な父は、自分の好きな
オートレースに乳飲み子の弟までも連れて行き、爆音に
泣け叫ぶ弟を見ては「おまえも大物になれ」とか、

高倉健のやくざ映画を家族全員で観に行き、私と姉には
到底ありえない、拷問のシーンに
男の根性はすごいだろと見せつけたり、

海釣りは夜明けだろ～と、真夜中の２時ごろ起こされたり・・

普通の家に生まれたいと、なんども思ったけど、
今は結構、面白い思い出となっている。




最近、衰えた父に
帰り間際・・「車の運転気をつけて・・ゆっくりね。」
という、娘に

「ばかやろう～年寄り扱いするな・・ぶっちぎって帰ってやる」

・・・

何とも大人げない言葉が返ってきた。
やはり、昭和1桁、調子に乗せてはいけない・・