玲子さん日記2

お祭り開けで、静かな店内
そんな夕方、お店の電話が突然鳴った。
「あっ⤴︎！すみませんが⤴︎玲子さんいますかぁ⤴︎？」と、わざと高い声でいたずら電話か？と思えるような声…

ん？聞き覚えのある声

出た‼️YUKIOだ

「もう、お店にいたずらで
かけて来ないで！」って言ったら
「玲子、聞けよ！俺、オレオレ詐欺にあった」と。
で？なんて答えたの？と聞くと、こっちも
「オレオレ…」ってな。
でも通帳には一銭もないから詐欺にはあってない…
はっはっは…

相当、暇を持て余してるとみた。

そして、すかさず、
「何の用事なの？」と聞くと
「そちらのお店に鳥打帽はないかね？」と。
CENTO COSEに鳥打帽…
「あ〜ハンチングね？」と言ったら、「洒落てるな…しかも、皮で茶色」
どーしてかと聞くと、最近、ラクラスで流行ってるから、俺も被りたいけど、他のジジイより目立ちたい‼️と。

なるほど！そこは納得出来る。こんなところが似てしまったんだなあ〜

85歳 無職、無趣味
ラクラス（デイサービス）をこよなく愛する

こんな風に人生、全ておちゃらけで生きてる。

そんな父も去年の秋は、朝早く、ゲートボール場をみんなが来る前に、綺麗にしようとほうきで掃いていた時に、なんとゲートに足を引っ掛け、腰から倒れ骨をポッキリ折る事故にあった。
アウトォ〜

そのあと、俺は何かに取り憑かれていると、お祓いに行くって聞かないので、小國神社に連れて行かされた。

神主さんが、何をお祓いしますか？という問いに、俺には絶対に何かが取り憑いているからよろしくお願いします。と真剣に言って、深々とお辞儀をして儀式に則り、巫女さんまで踊らせ、「それは厄払いですね？」と5000円も払って、取り憑かれたものはどーなったのかもわからずに終了した。
85歳で何厄か？

その帰りに、道すがら見つけた
こんにゃく料理のお店に急に寄りたいと。
入る前に腰が折れているのに、写真を撮ると言ったらこのポーズ‼️
流石、帽子フェチ…中々似合ってる。

それはいいが、メニューを見て驚くYUKIO
こんにゃくしかない‼️と。

だから〜

全てが万事、信用してはいけないこの男。別にこんにゃくなんて田舎育ちの彼には到底、食べたいものではないのだ！

あと何年生きるのか‼️